子ども食堂への支援によせて
西塚 哲夫
平和堂が子ども食堂への支援を始めて、まもなく2年となります。その間、滋賀県社会福祉協議会のみなさまをはじめ、各地の社会福祉協議会や子ども食堂のみなさまのご指導やご協力をいただき大変感謝しております。
2017年春頃、県内の子ども食堂も50ヶ所を超え、当社にも数ヶ所から子ども食堂への支援や協力の声が届くようになり、当時から経営層も関心が高い状況でした。何らかの協力や支援をしたいと考えておりましたが、個々の食堂はボランティア運営が主体で数も多く、どうすればいいのか迷っておりました。
2017年8月に滋賀県社会福祉協議会が中心となり「子どもの笑顔はぐくみプロジェクト」が発足しました。子ども食堂への支援の一括窓口ができ、このプロジェクトを通じて支援することが当社にとっ
て最善だと考え、スポンサー第1号に登録しました。支援にあたり県内75の店舗網を活用し、各店で食材を提供することを第一の支援方法として検討しました。その中で各食堂の規模・開催頻度・必要な食材等がバラバラであり、各店舗でそれぞれに対応することは困難だと考えた結果、当社の商品券で支援することにし、支援額は開催頻度を目途に滋賀県社協に決めてもらうようにしました。
この結果、2 017年11月の初回寄付から年2回寄付を継続し、2019年3月の第4回で寄付累計額が1,000万円を超えるまでになりました。また、商品券には「子ども食堂サポート」の印を押印しており、各食堂の方が店舗で利用すると店舗社員も子ども食堂を運営されている方だとわかるので、「ご苦労様です」「ありがとうございます」などの良いコミュニケーションが各店舗でも図られています。このような「つながり」がさらなる支援の輪の拡大につながればと思っています。
各店舗では夏休みと年末年始頃の年2回、一般のお客様にも支援の輪を広げるために「子ども食堂応援募金」も行っています。子ども食堂を応援したいが、なかなか時間もなく難しいと思われている方が気軽に募金という形で支援でき、子ども食堂の周知にもつながる活動となっています。
この子ども食堂支援は、「当社→滋賀県社会福祉協議会→子ども食堂→子どもたち」へとつながりつつ、募金で地域のお客様も巻き込んだ活動に広がっています。さらに、みんながその先にいる子どもたちの笑顔のために、ともに活動し支援できることは当社にとっても意義深いことであり、今後も継続的に支援を行ってまいります。