滋賀県社会福祉協議会では、経営計画に基づき様々な活動を行っています。
2016年に策定された第一次経営計画の成果を元に2019年度に第二次経営計画を策定しました。
以下は、第二次経営計画の内容を列記したものです。
また、第一次経営計画はこちらをご覧ください。
理念
「ひたすらなるつながり」
滋賀県社会福祉協議会が目指す地域福祉とは、だれもが「おめでとう」と誕生を祝福され、「ありがとう」と看取られる人間的共感にねざした共生社会であり、その実現のため「ひたすらなるつながり」の理念のもと、役職員一丸となって不断の地域福祉実践を行うものとする。
現状と課題
基盤強化
県社協が本当に必要かを問うた第一次経営計画のもと、基盤強化に覚悟を持って取り組んだ結果、法人の核である理事会の改革をはじめ、部門制、人事管理制度等、基本となるしくみが整った。
事業活動の方向性
事業活動については、滋賀の縁創造実践センターとの共働実践をとおして、だれもが「おめでとう」と誕生を祝福され、「ありがとう」と看取られる社会をつくるため、「ひたすらなるつながり」を理念として実践するという方向性を見出した。さらにその方向性を法人として明確にするため、定款の変更を行うこととした。
職員の「自立・自主・自律」
第二次経営計画にもとづく事業活動の推進は、「ひたすらなるつながり」の意味と実践スタイルを真に理解し、「自立・自主・自律」に富んだ仕事の仕方を身に付けた職員づくりが肝である。
経営計画が目指す組織の姿
1.「ひたすらなるつながり」に向けての発信力・共感力
- 人間的共感にねざした共生社会をつくっていく一翼を担うものとして、「ひたすらなるつながり」の志と意味を、自らの言葉で発信できる組織
- 生きづらさを抱える人、地域活動者、福祉従事者、それぞれの思いと、そこにある課題をキャッチし、誠実にそして積極的に課題に対応できる組織
- 共生社会に向けて現場の人々が創りあげてきた福祉実践を発掘し、「滋賀の縁」として認証することを通して、めざす共生社会への共感をつくっていく組織
2.「子どもを真ん中においた地域づくり」の実践力・現場力
- ニーズに基づく実践を、豊かで鋭い現場感覚とユーザー目線(利用者主体)で組み立てられる組織
- 制度のはざまの課題、制度では対応できない課題に対し、積極的に取り組む組織
- 公的資金と民間資金の獲得に積極的に取り組み、コスト意識を持って事業を展開する組織
- 「子どもを真ん中においた地域づくり」の社会的価値をあらゆる機会、場面を通じて伝え、県民運動として展開していける組織
3.「ひたすらなるつながり」に向けての共働力・つなぐ力
- 「ひたすらなるつながり」を具体的な活動を通して実現していくため、さまざまな分野や立場の方たちに働きかけ、自らがコントロール役となって共働実践を推進する組織
- 異なる地域や異なる団体の活動が、大きな一つの目標「人間的共感にねざした共生社会づくり」のもと繋がり、学び合い、励まし合い、活性化していく触媒役となる組織
4.「ひたすらなるつながり」を支える職員力
- 「自立・自主・自律」が根づき、職員が「発信力」「共感力」「共働力」「つなぐ力」「現場力」の5つの力を発揮して生き生きと仕事をする組織
経営方針
志を一つに、自立・自主・自律 & L・O・V・E
滋賀県社協は、「ひたすらなるつながり」の実現のため、「発信力」「共感力」「共働力」「つなぐ力」「現場力」の5つの力を磨き、住民や福祉関係者とともに地域の生活課題解決に向けた実践に取り組むものとする。
*L・O・V・E…Listen(話を聞く)・Open(風通し良く)・Voice(声をあげる)・Enjoy(楽しくやる)
計画期間と進行管理
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期 間
2019年度~2024年度(5 年間)
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進行管理
「経営計画評価委員会」による半期ごとの進捗状況評価
(構成)会長、副会長、監事(代表)、評議員(代表)、部課所長
事業戦略
《戦略1》だれもが「ひたすらなるつながり」を実感できるネットワークづくり
- 広報誌 季刊「ひたすらなるつながり」の発行(年4回)
- 生きづらさを抱えた人のつながりネットワークづくり
- ひきこもり者家族のつながりネット(県域で1つ)
- 家族介護者等のつながりネット(県域で1つ)
- 子どもの笑顔はぐくみプロジェクト
- 子どもの笑顔のスポンサー活動(100企業、団体)
- 子ども食堂つながりネットワークSHIGA(参加食堂200か所)
- 「えにしの日」と連携した災害時要配慮者支援ネットワークの強化(毎年各圏域2つの実践)
- 元気高齢者が「生活支援サービス」「介護サービス」等の介護人材として活躍できる仕組みづくりと資格制度の創設
- レイカディア大学のOBのボランティアネットワークを活用した新たな生活支援サービスの開発
- レイカディア大学卒業生を中心に据えた幅広い「地域づくり実践者」の養成
- 法人化70周年記念事業の実施(記念誌、記念式典)
- 現場ニーズや課題に対応したネットワークづくり
《戦略2》だれもが「ひたすらなるつながり」を実感できる居場所づくり
- 縁共生の場づくり
- 滋賀の「縁」認証/奨励(100か所)
- 地域食堂としての子ども食堂づくり(150か所)
- 高齢者施設を活用した中高年障害者の休日の居場所づくり(20か所)
- 生きづらさを抱えた人と地域との架け橋事業
- 社会的養護のもとで育つ若者と社会の架け橋づくり(年間のべ100名の子どもが仕事体験参加)
- 社会福祉施設を活用した要支援児童の夜の居場所(フリースペース)づくり(20か所)
- 生活福祉資金貸付事業とタイアップした教育資金利用学生のためのサロンづくり(各圏域1か所)
- 在宅介護当事者のレスパイトの居場所づくり(各圏域1か所)
- 他法人との共働事業による“つながる滋賀の縁”推進(各圏域2か所の共働事業)
- 現場ニーズや課題に対応した居場所づくり
《戦略3》「ひたすらなるつながり」を創造実践する滋賀の福祉人づくり
- ふく楽カフェによる「滋賀の福祉人」確保・定着支援・ネットワークづくり(5年間で600名のマッチング)
- 滋賀県社会福祉研修センターによる「滋賀の福祉人」研修事業(全介護事業所の4分の1受講)
- 福祉用具(介護ロボットを含む)を活用したケアの推進
- レイカディア大学の充実とレイカディア人材の活躍の場づくり
- レイカディア大学卒業生「地域の担い手」5,000人のストーリー発信
- レイカディア大学の充実(リカレントコース創設、学科の改変等)
- 生涯現役レイカディア人材の活躍の場づくり(短期/認定講座の実施等)
- エンディングノートを活用した「ありがとう」と看取られる人づくり・地域づくり
- 「縁アカデミー」の創設(“えにし滋賀の福祉人”研修、縁塾の開講)
- 現場ニーズや課題に対応できる人づく
《戦略4》5つの力を磨き、「ひたすらなるつながり」を支える職員づくり
- 「発信力」「共感力」「共働力」「つなぐ力」「現場力」を身につけるための職員育成計画の策定、研修の実施
《戦略5》「ひたすらなるつながり」を実現するための活動資金づくり
- 「はぐくみ基金」「縁基金」の充実・拡大(拡大目標:はぐくみ基金5000万円、縁基金3000万円)
- 現場ニーズや課題に対応するための特別会員制度の創設および会員の拡大(特別会員200会員)
- コスト意識の徹底による経費の削減、自主財源の増強